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かきかたの本

書き方の練習

髭が伸びる

ここ最近、髭の伸びる速度がどんどん早くなっている気がする。

昼休み、トイレの鏡で顔を見ると、朝剃ったはずの髭が、もう朝と同じほどの長さにまでなっていた。帰る頃には、朝の倍ほどの長さにまで成長している。剃ると倍の長さになる髭。映画“グレムリン”にも似た、なんとも恐ろしい話だ。

朝、剃る前は1mmだった髭が、夜には2mmになっている。たった1mmと思われるかもしれないが、1日で倍の長さに成長しているのだ。このペースで髭が伸び続けるとすれば、どうだろうか。1ヶ月後には俺の髭は536,870,912mmになっているという計算になる。キロメートルに直すと、536km。1ヶ月後、俺の髭は韓国に到達してしまうほどの長さになる。

まったく、困ったものだ。ただでさえ毎日髭を剃ることが面倒で仕方がないというのに。536kmの長さにまで成長してしまった髭を剃ることが、どれだけ大変だろうか。それほどの長さなら電動ヒゲソリは使えない。シェービングクリームだってとんでもない量が必要になるだろうし、それに、排水溝だって詰まってしまうじゃないか。勘弁してくれ。

いや、待てよ。そうか、何も、わざわざ無理をして剃る必要はないんだ。そもそも、536kmもあるものはもはや髭とは呼べないだろう。それは単なる迷惑な毛、だ。毛なら、切ってしまえばいい。根元から裁ちバサミでザックリと。そしたら全長が何kmあろうと関係ない。

そしたら、その切った髭でセーターを編もう

それに、暖かい布団と絨毯もだ

世界中の子どもたちが寒くならないように

それが俺の夢

今度は君の夢を聞かせてくれよ、な